現代アートの伝説〜アンディ・ウォーホル

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★ダウンロード/ストリーミング時代の色彩別アルバムガイド
「TAP the COLOR」連載第25回
アルバムアートの中には、有名な画家や写真家が手掛けたものも珍しくはない。当時30センチ四方のレコードジャケットというサイズ感が、彼らの作品発表欲を満たすキャンバスであった点も見逃せない。
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現代アートの偉大なる伝説として、今もあらゆるカルチャーに影響を及ぼすアンディ・ウォーホル(1928-1987/享年58)も例外ではなかった。商業絵画のウォーホルと大量生産されるレコード。むしろこんなにも相性の良い関係はなかった。
そんなアンディ・ウォーホルの活動は、大きく3つの時代に分けられるのが定説。
まずはファッション雑誌や新聞や広告類を舞台とした50年代の「商業デザイン時代」──。
ブロッテド・ライン(しみつきの線)と呼ばれるイラストやドローイングによって、十分な成功を収めた。この頃はブルーノートなどのジャズレーベルのレコードジャケットも手掛けている。
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ケニー・バレル『Blue Lights』(1958)

次にポップアートや実験映画などでその名を美術史に永遠に刻んだ60年代の「ファインアート時代」──。
ニューヨークの「ファクトリー」と呼ばれた自身のスタジオで、シルクスクリーンによる名作が次々と生産された頃。有名人、死、企業製品などをモチーフにしたアート作品だけでなく、アンダーグラウンドの帝王としてパーティや音楽興行まですべてを創作素材にしていた。ウォーホルの黄金期と言われている。
この有名なジャケットもこの頃の産物。バンド名のクレジットはなく、ウォーホルの名だけが。バナナの皮はめくりたくなる心理。インパクトは計り知れない。
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ヴェルヴェット・アンダーグラウンド『The Velvet Underground & Nico』(1967)

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また、ローリング・ストーンズの自前レーベル第1弾も、ウォーホルが手掛けたことで有名。本物のジッパーが付いていれば、こちらも下ろしたくなるだろう。
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ローリング・ストーンズ『Sticky Fingers』(1971)

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そして70年代以降の社交家としての「ビジネスアート時代」──。
中でも制作費を定額にした注文肖像画と雑誌『インタビュー』の発行は特筆すべきだろう。雑誌はポップカルチャーの紹介をしつつも、肖像画の営業ツールとしてしたたかに機能していたという。仕事場も「ファクトリー」改め「オフィス」と呼ばれていた。
(*下記のウォーホル展ではマイケル・ジャクソン、ミック・ジャガー、モハメド・アリ、坂本龍一などが展示)
アレサ・フランクリンの肖像画はレコードジャケットにもなっている。ソウルの女王とウォーホル。80年代半ばというカラフルなMTV時代の空気にぴったりだった。
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アレサ・フランクリン『Aretha』(1986)
【2014年に開催されたアンディ・ウォーホル展】
極上のウォーホル体験。「ファクトリー」の再現や保管物「タイムカプセル」の中身公開など、パネル画や映像以外にも見応えある展示で構成されていた(実際に出向いた感想)。
http://www.mori.art.museum/contents/andy_warhol/
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こちらはウォーホルの実験映画の一つ。ヴェルヴェット・アンダーグラウンドがニューヨークのウォーホルの「ファクトリー」でリハーサルをしている模様を捉えたフィルム。騒音苦情の通報が原因でニューヨーク市警がやってくるハプニングも収録されている。
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Andy Warhol 1928.8.6-1987.2.22
*当記事は2014年4月16日に初回公開されたものに一部加筆しました。
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