Luka〜スザンヌ・ヴェガが紡いだ幼児虐待をテーマにした名曲

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2016年4月21日に急逝したプリンス。
彼の訃報を受けて、各界から悲しみの声と哀悼の言葉多く寄せられる中、スザンヌ・ヴェガが「プリンスからの手紙を見つけたわ」とツイートし手紙を写した写真を投稿した。
その手紙には“最愛のスザンヌへ”としつつ、こんな言葉が綴られていた。

「ルカは僕が長い間聴いてきた曲のなかで最も説得力のある曲だ。この曲を聴いたときに感じたことは言葉では言い表せない。君の事を心から神に感謝する。」



僕の名前はルカ
ここの二階に住んでいるよ
君の部屋の上だよ
僕を見かけたことあるよね…
もしも真夜中に
もめ事とか喧嘩みたいな騒ぎ声が聞こえたとしても
「一体何があったの?」とか
そんなの訊いて来ないでね
とにかく無視してくれればいいから…


この「Luka」はスザンヌ・ヴェガ(当時28歳)が1987年に発表した2ndアルバム『Solitude standing』に収録した曲で、後にシングルカットされ全米3位を記録するヒットソングとなった。
作詞作曲を手掛けたスザンヌは、あるインタビューで創作の経緯についてこんなことを語っている。
「曲のモデルとなったルカという名前の少年は、昔私が住んでいた家の近くで遊んでいた子供達の一人なの。他の子とはちょっと感じが違っていて…だけど実際にどういう子かは知らなかったわ。彼の顔と名前がずっと頭から離れなかったの。ある時、その“違い”が虐待という角度で見えてきはじめて…2時間で曲ができあがったわ。」

僕がのろまだからダメなんだよね…
あまり大きな声は話さないように努力はしてるよ
僕が普通じゃないからいけないのかも
偉そうになんかしているつもりはないんだけど…


カリフォルニア州サンタモニカで生まれたスザンヌは、生後数ヶ月の頃に母親に連れられニューヨークへ移り、多くの社会的問題を抱えた地域で幼少時代を送る。
母親の再婚相手がキューバ系で姓がヴェガであったため、その姓を名乗るようになる。9歳の頃から詩を紡ぐようになり、14歳の時にはすでに曲に乗せて歌詞を書いていたという。
その後、ラガーディア高校でモダンダンスを学びながらも、音楽へとのめり込んでゆく。
1977年に高校を卒業すると、コロンビア大学バーナードカレッジで英文学を学ぶ傍ら、
グリニッチヴィレッジの小さな劇場のステージに立つようになる。
そして1984年にレコード会社との契約を結び、翌1985年(当時25歳)にデビューアルバム『Suzanne Vega』を発表する。
彼女が書く内省的で社会批判を含んだ曲は、MTV全盛期だった音楽シーンにおいて異色ではあったが幅広い世代から好意的な反響を得る。
その翌年に発表したのがこの「Luka」だった。


当時のアメリカでもうすでに社会問題となっていた“幼児虐待”をテーマにした歌詞が大きな反響を呼ぶこととなる。
それから約35年の時が流れ、人類は様々な面において大きく進化してきたのだが…
目を背けたくなるような児童への陰湿な性的虐待や非人道的な権利侵害は、今も世界各地で起きている。
WHO(世界保健機構)によれば、成人の4人に1人は年少時に身体的虐待を受け、女性の5人に1人、男性の12人に1人は年少時に性的虐待を受けた経験があり、毎年15歳以下の児童4万1000人が自宅で殺害されていると報告した。
日本においてもその数は増加傾向にあるという。
児童虐待は、そのほとんどが家庭内で起き、外部の人からは気付きにくい。
被害者が幼い子供達であり、自ら被害を訴えることができにくいことなどから、その被害が周囲に知れた段階では被害がとても大きい状態となっていることが多いという特徴がある。
今日もどこかに助けを求めている子供達がいる。

あの人達は僕が泣くまで殴るだけなんだ
だからもうその後は「どうして?」なんて聞かないで
ただとにかく諦めて…口答えもしないんだ


日本には児童虐待の防止等に関する法律がある。
その第六条には「児童虐待を受けたと思われる児童を発見した者は、速やかに(中略)児童相談所に通告しなければならない」と書かれている。
我々国民には“通告する義務”があるのだ。
通報した人の名前は漏らさないことになっており、通告がもし間違っていたとしても責任は問われない。
児童相談所も年々増え続ける陰湿な事件に、うまく機能しないこともあるというが…それでもまず“気づいた人が声をあげること”が重要なのだ。
声を上げられない子供達を守るために…
この世で最も憎むべき犯罪の一つ、児童虐待を一日も早く撲滅するために…
我々大人達はもっと積極的に取り組み、行動しなければならないのではないだろうか?約35年前に書かれたこの「Luka」という歌が、今、我々に問いかけてくる。
あなたのすぐ近くに“ルカ”のような子供はいませんか?



こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動(公演スケジュール)です♪
全国で弾き語りライブを展開しながら、オリジナル楽曲に加え、TAP the POPでご紹介した楽曲なども(ちょっとした曲解説をしながら)カヴァーして歌っております。
コラムをご愛読いただいている皆様のご来場を心よりお待ちしております。
体験型TAP the POPを是非お楽しみに下さい♪


【山善×佐々木モトアキ ダブルネーム弾き語りTOUR “ちょっと長い関係の歌旅2020”】
■2月28日(金)福岡 Bassic.  
■2月29日(土)札幌 Beggars Harlem 
■3月1日(日)秋田 カウンターアクション 
■3月2日(月)岩手(二戸) HOUSE OF PICNIC  
■3月4日(水)東広島 pasta amare  
■3月13日(金)柳川 Swing Bar Django 
■3月14日(土)熊本(八代) bar 7th chord 
■3月15日(日)行橋 Rock ‘n Roll Bar Memphis
■3月19日(木)高知 A’bar
※高知公演は延期となりました。
振り替え公演の日程・場所は、後日発表させていただきます。
■3月20日(金・祝)下北沢 Laguna
■3月22日(日)新潟(三条)Gallery Bar Veronica
■3月23日(月)福島 AS SOON AS  
■3月24日(火)仙台 HIGHBURY
■3月26日(木)静岡(御前崎) Cook House椿
■3月27日(金)大阪 新世界ヤンチャーズ
■3月28日(土)三重 COUNTRY HOUSE
※三重公演は中止となりました。
振り替え公演の予定はありません。
■3月29日(日)名古屋 ROLLINGMAN  
 
↓チケットご予約&公演詳細はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12542886703.html


【佐々木モトアキ独り唄いTOUR“歌ものがたり2020”春夏】
■4月25日(土)群馬(渋川) Casa Midori  
■4月29日(水・祝)神奈川(藤沢) 海と人と音楽をつなぐイベント〜シラおん〜
■5月15日(金)久留米 農と音  
■5月16日(土)福岡 ROCK食堂 
■5月17日(日)大分(日田) Music Bar Sugar Sugar
■5月19日(火)小郡 ジラソーレ 
■5月30日(土)新潟 Mush
■5月31日(日)新潟(長岡) RADIO
■6月13日(土)名古屋 喫茶ニューポピー
■6月14日(日)静岡(浜松) 地中海料理Selfish
■6月20日(土)東京(高円寺) MOONSTOMP
■6月26日(金)京都 Bar USAGI
■6月27日(土)和歌山 OLD TIME 
■6月28日(日)岡山 1369
■7月3日(金)福岡 BASSIC ROCK FES. 2020〜前夜祭〜
■7月4日(土)行橋 Rock ‘n Roll Bar Memphis
■7月5日(日)熊本(八代) bar 7th chord 
■7月18日(土)岩手(二戸) HOUSE OF PICNIC
■7月19日(日)秋田(能代) ハックルベリー 
■8月22日(土)大阪 新世界ヤンチャーズ
■8月23日(日)徳島 デラシネ 
■8月24日(月)東広島 pasta amare
■8月28日(金)福岡 Bar KINGBEE
■8月29日(土)大牟田 陽炎
■8月30日(日)佐賀 417〜Que Sera ,Sera Vol.3〜
↓チケットご予約&公演詳細はこちら
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