これが本当の80年代サウンド③〜忘れられたヒット曲にもう一度スポットライトを
80年代の洋楽をまとめたネットコンテンツやラジオ番組や雑誌には、いつもお決まりのアーティストやヒット曲だけがラインナップされている。それは同時代のコンピレーションがリリースされても同じこと。今回の企画はそんなありきたりの選曲ではなく、聞くだけで(観るだけで)「ああ! いた!! あった!!」と歓喜するようなアーティストやヒット曲を思いつくままに集めてみた。題して「これが本当の80年代サウンド」。そろそろマドンナやマイケル・ジャクソンの呪縛から解放されよう。ドライブや通勤タイム、懐かしの音源探しに活躍すること間違いなし。(選曲/中野充浩)
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クリス・アイザック「Wicked Game」(1989年リリース・全米6位)
カリフォルニア出身のロックシンガー、俳優。1985年にデビュー。1989年にリリースした『Heart Shaped World』からこの曲がヒット。MVの監督はハーブ・リッツが担当してスーパーモデルとの共演が話題に。デヴィッド・リンチの『ワイルド・アット・ハート』にも使用されている。気怠く、メランコリックなヴォーカルがたまらない。
トゥイステッド・シスター「We’re Not Gonna Take It」(1984年・全米21位)
MTVで彼らというかディー・スナイダーを初めて時、その強烈なヴィジュアルに度肝を抜かれた。そして親しみやすくて耳に残るこのナンバーで完全にノックアウトされた。映画『ロック・オブ・エイジズ』では、スターシップの「We Built This City」とマッシュアップされて効果的に使われている。
タコ「Puttin’ On the Ritz」(1982年・全米4位)
これはさすがに懐かしい。インドネシア出身のドイツ在住オランダ人歌手。この曲(邦題「踊るリッツの夜」)が1982年にヒット。スタンダード・ナンバーやミュージカル・ナンバーの新しいカタチが更新された。
アンディ・テイラー「Take It Easy」(1986年・全米24位)
デュラン・デュランのギタリストがスーパーグループのパワー・ステーションの参加後、バンドを脱退してソロ活動へ。それを支えたのが元セックス・ピストルズのギタリスト、スティーヴ・ジョーンズ。意気投合した二人は映画のサントラに共作ナンバーを提供。これもその一つ。..