5月の別れ〜陽水の唄に耳を傾けながら“詩の起源”を辿る

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風の言葉に諭されながら
別れゆくふたりが 5月を歩く
木々の若葉は強がりだから
風の行く流れに 逆らうばかり


井上陽水(当時44歳)が1993年(平成5年)の3月に発表した楽曲である。
その年の春〜夏にお茶の間で流れていたキリンラガービールのCMソングとして憶えている人もいるだろう。
誰もが心躍らす5月という鮮やかな季節に“別れ”を歌う。
青空であるがゆえに、逆に悲しさが増幅される。
月や星が見える夜の情景を巧みに取り込んで心理を忍び込ませる。
実に情緒的な詩世界だ。
人間の都合とは関係なしに移り変わっていく自然の風景や時間の流れ。
どんなことがあっても、朝が来て夜が来て季節はめぐる。
何とも喩えようのない感傷的な気持ちにさせられる詩だ。
まさに「曲」を聴いているのではなく「詩」を聴いている。
そんな実感が伴う作品である。
──そもそも「詩」とは一体何なのか?
人類はいつから「詩」を詠み「詩作」を楽しむようになったのか?
一説では「言葉」の誕生と共に生まれていたとも言われている。
それは紀元前にさかのぼる…。
「言葉」や「文字」がいつからあったのか?過去の学者や研究者たちが提唱した学術的な“言葉のルーツ”は調べれば調べるほど様々な説が複雑に入り組んでおり、現在でもはっきりとは断定はされていない。
まだ言葉や文字がなかったと推測されている時代にクロマニヨン人が描いたものと考えられている“ラスコー洞窟の壁画”をご存知だろうか?
もしかするとフランス西南部で発見されたその古い壁画にも「詩」に似たようなものが秘められていたのかもしれない。
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文字が生まれるとすぐに「詩」は書かれるようになったという。
その多くは叙事詩、あるいは宗教詩だった。
また「詩」は、芸術の一形式としての文字の読み書きよりも先に存在したという説もある。
古代インドの宗教文書『ヴェーダ』(紀元前1700-1200年)や、古代ペルシャでおこったゾロアスター教の開祖ザラスシュトラによる聖典『ガーサー』(紀元前1200-900年)、そして古代ギリシアの長編叙事詩『オデュッセイア』(紀元前800-675年)に至る古代の作品の多くは、前史時代や古代の社会において記憶と口頭による伝達を補助するために「詩」の形式で綴られたものが多いと言われている。
それらは文字を持つ文明の大半において“最初期の記録”の中に出現しており、今までに発掘された多くの石碑などから「詩」の断片が発見されている。
現存する“最古の詩”は、紀元前三千年紀のシュメール(メソポタミア=現イラク・クウェート)の『ギルガメシュ叙事詩』と言われており、粘土板や後にはパピルス(カヤツリグサ科の植物から作られる文字の筆記媒体)にクサビ形文字で書かれていたものが発掘されている。
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すべてのものを国の果て(源)まで見たという人。
すべてを味わい、すべてを知ったという人。
ギルガメシュ、国の源、その基礎を見たという人。
智恵をもって、すべてを知った人。
秘密を彼は見、隠されたものを彼は得た。
洪水の前のことはその知らせをもたらした。
彼は遥かに旅し、疲れ果てて帰り着いた。
彼は碑石に骨折りのすべてを刻み込んだ。

<『ギルガメシュ叙事詩』矢島文夫訳(1997年・ちくま学芸文庫)より>
悠久の時の流れの中で、我々人類は「詩」を詠み、身近なものとして親しんできた。
詩人たちが紡いできた「詩」は、愛を語り、季節を映し、時には世相を斬り、時代の姿を暴く。
それらの詩作は長い時間(とき)の旅を経て、国境・人種・宗教の壁を超えてきた。
文明が発達した今も、真実を語るのは新聞やニュース番組ではなく「詩」なのかもしれない…
こちらのコラムの「書き手」である佐々木モトアキの音楽活動情報です♪
宜しくお願い致します。




【佐々木モトアキ独り唄いTOUR“歌ものがたり2021”春夏】
5月1日(土)岡山Desperado 
5月2日(日)島根(出雲)Bar Soul  
5月3日(月・祝)鳥取(米子)シンワンメイク
5月4日(火・祝)昼-鳥取(米子)スナックCandy  
5月4日(火・祝)夜-鳥取(米子)押口ガレージ
5月8日(土)山口(下関)T-Gumbo 
5月9日(日)福岡(みやま)柿原酒店 
5月16日(日)茨城(水戸)音食座敷 開化亭
5月22日(土)青森Be on cafe 222  
5月23日(日)盛岡FEELGOOD 
5月28日(金)京都 夜想
5月29日(土)兵庫(宝塚)IL grazie
5月30(日)八幡DELSOL café
6月5日(土)広島OK鉄板
6月6日(日)佐賀LIVE BAR雷神 
6月12日(土)埼玉(新座)エアストリームカフェ
6月13日(日)新潟(三条)Gallery Bar Veronica 
6月25日(金)群馬(前橋)Cool Fool 
6月26日(土)東京(高円寺)MOONSTOMP
6月27日(日)埼玉(川越)大黒屋食堂  
7月3日(土)田川Diamond Moon
7月4日(日)行橋Rock ‘n Roll Bar Memphis 
7月6日(火)福岡(薬院)遊来友楽 
7月10日(土)熊本(八代)bar 7th chord
7月11日(日)山口(柳井)みんなの広場 Live Village 
7月16日(金)蒲郡Chot Bar VOODOO LOUNGE
7月17日(土)名古屋 喫茶ニューポピー 
7月18日(日)浜松(弁天島)LIVE & DISCOマルガリータ 
7月24日(土)群馬(渋川)Casa Midori 
7月29日(木)仙台 ホームラン酒場
7月30日(金)岩手(宮古)カントリーズcafe
7月31日(土)岩手(二戸)HOUSE OF PICNIC 
8月1日(日)秋田(能代)ハックルベリー 
8月3日(火)小郡 ジラソーレ 
8月7日(土)群馬(下仁田)otenki食堂
8月21日(土)久留米 農と音
8月22日(日)山口(萩)玉ネギ畑  
8月23日(月)東広島pasta amare
8月27日(金)福岡 Bassic. 
8月28日(土)LIVE BAR雷神
8月29日(日)大牟田 陽炎
↓チケットご予約&公演詳細・共演者情報はこちら
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12660274732.html



新作ミニアルバム『You』のタイトルナンバー「You」のミュージックビデオです♪
映像編集、ポートレート(写真)撮影共に、佐々木モトアキ本人が手掛けております。
とてもシンプルな技法ですが、何よりも登場する皆さんの表情が素敵です✨
人が“目を閉じている”表情。
その“瞼(まぶた)に浮かんでいる”誰かの顔。
繋がってゆく“一人ひとりの想い”が、100通りの、いや1000通りのドラマを描いてくれています。


佐々木モトアキ
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