伝説の白人ソウルシンガーの栄光と挫折
♪「You Are So Beautiful」/ジョー・コッカー
イギリス出身のブルー・アイド・ソウル・シンガー、ジョー・コッカーが2014年12月22日に現在自宅のあるアメリカ・コロラド州で死去した。
ハスキーなしわがれ声と独特の歌唱が持ち味で、多くのファンを惹きつけ唯一無二の輝きを放っていた彼…。
ジョーのレーベルとなるソニー・ミュージックでは次のように声明を発表している。
「ジョーは長く肺小細胞がんとの闘病を続けていました。今年で70歳でした。彼は20代前半までイギリスに住み続けていましたが、1978年以降はのちに妻となるパム・ベイカーとアメリカに移住しました。2007年にはイギリスの女王からOBE(オフィサー)を叙勲されました。1964年以来、ブルースやソウルの歌い手として各国で活躍し、今日まで活動を続けていました。これまで40枚以上ものアルバムを発表し、世界中を精力的にツアーして回り続けていました。」
この訃報を受けて…多くのアーティストたちからメッセージが寄せられている。
「ジョーが亡くなったと聞いて本当に悲しいよ。ジョーは本当に気のいい北部のあんちゃんで大好きだったし、他のたくさんの人と同じで僕もジョーの歌声が大好きだったんだ。特に“With A Little Help Of My Friends ”をカヴァーしてくれて嬉しかったし、ジョンとデニー・コーデル(当時のプロデューサー)がサヴィル・ロウのスタジオ(アップルレコードのスタジオ)に来てくれて、レコーディングしたものを聴かせてくれたんだけど、これがもう本当にとんでもなくて、この曲をソウルアンセムへと完全に作り変えてあって、ジョーに対してそのことでいつまでも頭が下がる思いだよ。それからはずっと親友だと思っていたし、だから、体調を崩していると聞いて心配だったし、今日亡くなったと聞いてとっても悲しいよ…。とってもいいやつだったし、気のいいやつで、この世の中にたくさんのものをもたらしてくれただけに、惜しまれるよ…。」ポール・マッカートニー(ビートルズ)
「彼の友人のひとりとしてこう言うよ。さようなら。そして神の祝福がありますように。ピース&ラブ」リンゴ・スター(ビートルズ)
「みんなジョー・コッカーのレコードを聴いていたんじゃない。一緒に歌っていたんだ。素晴らしい音楽と友情に感謝。」ジョー・ウォルシュ..