スリー・ドッグ・ナイトの「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」が日本で発売された日
古いラブソングがラジオから流れてくる…
音楽に包まれて聴こえて来る
決して別れないという恋人たちの約束
きっとこんな歌を聴いたことがあるだろう
取りとめもなく続くスローな歌
二人を連れ戻す必要はない
二人は実際に別れないのだから
1971年(昭和46年)12月1日、スリー・ドッグ・ナイトの「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」(東芝音工)が日本で発売された。
同年の洋楽/邦楽ヒットソングといえば…
【洋楽】
1位「Joy To The World 」/ スリー・ドッグ・ナイト
2位「Maggie May」/ロッド・スチュワート
3位「It’s Too Late」/キャロル・キング
【邦楽】
1位「わたしの城下町」/小柳ルミ子
2位「知床旅情」/加藤登紀子
3位「また逢う日まで」/尾崎紀世彦
NHK総合テレビが全番組カラー化を実施し、『仮面ライダー』の放映がスタート、第48代横綱・大鵬が引退表明し、マクドナルド日本第1号店が銀座にオープン、そしてアポロ14号の月着陸に世界中が湧いた年でもある。
この歌の作詞作曲を手がけたポール・ウィリアムといえば、現在の米国作曲家作詞家出版者協会会長(2010年〜)でもあり、アメリカのポップス史を語る上で忘れてはならないコンポーザーである。
カーペンターズによって歌われた「雨の日と月曜日」「愛のプレリュード」「あなたの影になりたい」といったロジャー・ニコルスとの共作曲は、まさに”珠玉の名曲” と言えるだろう。
この「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」も元々はカーペンターズのために書かれた楽曲だったという。
1970年代初頭、ポール・ウィリアムはラブソングを中心にヒットを飛ばしていたカーペンターズのためにこの曲を書いたが、リチャード・カーペンターに断られてしまう。
しかし、そこでめげることなく当時「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド(喜びの世界)」の大ヒットでノリにノっていたスリー・ドッグ・ナイトに本作品を提供する。
1971年9月30日、スリー・ドッグ・ナイトが発表した5thアルバム『Harmony』に収録されることとなる。
Just an old-fashioned love song
One I’m sure
they wrote for you and me
Just an old-fashioned love ..